翼状片
黒目に白目がかぶさってくる病気、
「翼状片」
というものがあります。
今年の夏の甲子園で翼状片の進行を予防するためにサングラスをかけて野球をする球児がいたので少し話題になりましたね。
翼状片の原因ははっきりしたものはわかっていませんが、
紫外線にあたることが多い職業や、紫外線の多い地域に患者さんが多いことから
紫外線が誘因になると考えられています。
比較的若い方にもできます。
基本的に薬ではよくなりませんので、外科的な治療、
つまり、手術でかぶさった白目を取り除くしかありません。
手術になるタイミングとしては、
1. 見た目がきになる
2. 乱視が強くなる
3. 視力が落ちてくる
中には白内障手術を希望されて来院されたものの、翼状片もあったという方も少なくありません。
そういった方は、まず翼状片の手術を先にした方が良いです。
その理由は翼状片の手術をした後は乱視が軽くなったり、もしくはなくなったりするため白内障手術で用いる眼内レンズの度数が変わるからです。
同時にするクリニックもあるようですが、上に述べた理由で白内障手術と同時に手術をするのはお勧めできません。
1回で手術を済ませたいという気持ちがあるのはわかりますが、
術後の視力のことを考えると別々に、少し日にちを開けてから行うのがベストと考えます。
もちろん、乱視などに影響しない程度の軽いものであれば当院でも白内障手術と同時に行うこともあります。
翼状片は再発することもあります。
翼状片の手術方法はいろいろありますが、当院ではできるだけ再発しにくい方法を用いるようにしています。
手術中に塗布する特別な薬や、翼状片を切除した後の特別な縫い方でのちのちの再発に大きくかかわってくるので手術方法は非常に重要です。
術後ですが、正直、白内障手術にくらべるとゴロゴロしたり違和感が強いです。
それは翼状片を取り除くと、その下の角膜実質がむき出しになるためです。
角膜は神経が敏感なので実質がむき出しになると痛みを感じます。
また、縫合したいとの違和感を感じることもあります。
当院ではできるだけ痛みが緩和されるように手術終了時よりソフトコンタクトレンズを装用するようにしています。
角膜上皮が再生されると痛みがなくなりますのでその時点でソフトコンタクトレンズを取り外します。
若い時に手術をするといつか再発するから、
とそのままになっている患者様もおられますが、
実は長年翼状片が角膜にかぶっていると、角膜そのものが白く濁ってしまっていることも少なくありません。
その際には翼状片をきれいにとりのぞいても角膜の白い濁りは残ってしまいます。
そういう理由で、あまり長くおいておくこともお勧めできません。
いつが適切なのか気になる場合にはきちんと眼科を受診し相談してみることが大切です。
福岡の眼科なら川原眼科へ。
白内障手術から硝子体手術、緑内障手術、
手術まであまりお待たせいたしません。
お急ぎのかたには対応致しますのでお声かけ下さい。