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網膜剥離とは|福岡で白内障・網膜硝子体の手術・治療が得意な眼科なら「川原眼科」

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医院コラム

網膜剥離とは

最近、当院では網膜剥離の手術を行うことが多かったため、今日は網膜剥離についてお話ししようと思います。
この1ヶ月は毎週網膜剥離の手術をやっています 💦

まず、網膜剥離の原因の多くは「網膜裂孔」ができることにあります。
網膜裂孔とは、目の奥の光を感じる感覚網膜に裂け目(裂孔)が生じた状態をいいます。
では、なぜこの網膜裂孔ができるのでしょう。

人の眼の中は「硝子体」とよばれるゼリー状の物質で満たされています。
これが60歳前後のある時(近視の強い人では40歳前後から)、縮んで網膜からはがれていきます。
この変化は後部硝子体剥離といいますが、生理的なもの、つまりは年齢によって誰しも起こる普通の変化です。
多くの人はこの時に飛蚊症を伴いますが、何事もなく硝子体の縮みだけで終わるのですが、まれに、この硝子体と網膜の接着が強い部分が存在していると、硝子体の縮みに網膜がひっぱられて裂けてしまう事があるのです。
この時できた裂け目が網膜裂孔です。
やがてこの裂け目から水が入り込んでいき、さらに硝子体の縮みにともなって網膜がひっぱられて眼球の壁からはがれていきます。

この状態が「網膜剥離」です。
正確には「裂孔原性網膜剥離」といいます。
はがれた網膜は栄養がもらえなくなるため徐々に神経細胞が脱落しダメージを受けていくため、早く元の位置にもどしてくっつけてあげることが大切です。

治療に関しては、まず、網膜裂孔だけで発見された場合にはレーザー(網膜光凝固)で治療することができます。
網膜剥離まで形成されてしまうといわゆる手術が必要になるのです。

網膜剥離の手術には大きく分けて2種類があります。

ひとつは、「網膜復位術」、もう一つは「硝子体手術」です。
どちらの手術法を選択するかは、年齢や穴の大きさ、位置などで判断します。
一般的には40歳までの比較的若い人では網膜復位術を選択することが多いかと思います。
50歳以降になると硝子体手術を選択することが多いと思います。
これは白内障と関連あるのですが、目の手術をするとその後、白内障になるのが早くなるため、若い人では白内障になりにくい網膜復位術を選択する事が多いのです。
また、以前は網膜復位術の方が社会復帰が早いというのも利点としてあげられていましたが、最近では硝子体手術が低侵襲となり社会復帰は同じくらいで出来るのでその差はありません。
むしろ、網膜復位術は術後に目の痛みが強く、また充血も続くので、硝子体手術の方が社会復帰や術後の生活はしやすいのではないかと思います。
とはいえ、網膜裂孔の位置などによってもいろいろ差がありますので一概には言えないと思ってください。


当院では、網膜剥離の手術も日帰りで行っています。
白内障手術などと異なり、術後は家で安静にする必要はありますが入院する必要はまったくありません。


では、どういう人が網膜剥離になりやすいのでしょうか?

実は、硝子体や網膜の性質によるのです。

先に述べたように、硝子体と網膜の接着が強いことが主な原因です。
接着が強い人の特徴は、 近視が強い、網膜に弱いほころび(格子状変性)がある、ということが挙げられます。
簡単にいうと、そういう目の性質なので、生活の仕方が悪かったなどではありませんし、そうなると防ぎようもないというのが現実です。

ある日突然起こってしまうのです。
ただし、「飛蚊症が急にたくさん出てきた」というのは網膜剥離の予兆なので実際に網膜剥離が起こっていないかこの時点で眼科でチェックすることが大切だと思います。
そして網膜裂孔や網膜剥離を見つけたらできるだけ早く手術をすることも大事です。
特に、黄斑とよばれる目の中心に網膜剥離が迫っている時には黄斑に網膜剥離が及ぶ前に手術を急ぎ行います。
昨日の手術になった方は、10時頃に受診され、網膜剥離の診断になりましたのでお昼休みの時間を使って12時半過ぎからは手術を行いました。
もちろんまだそこまで急がなくても大丈夫な方は数日後に行うことだってありますし、すでに黄斑に網膜剥離が及んでいる方は急ぎで行わないことも多いかと思います。
すでに黄斑に網膜剥離が及んでいる方は残念ながら術後の視力は出にくいことがあったり、歪んで見えるという後遺症が出てしまう事があります。


手術で大事なことは「再発させないこと」だと私は考えています。
一度剥がれた網膜はくっつきにくいため再発することがあったり、炎症のせいで悪い状態に進むこともあります。
そうならないために多少時間がかかっても、いかに再発させないか、悪い状態に進ませないかに全集中をそそいで手術を行っています。
そのため網膜剥離の手術時間は約1時間、時には1時間半くらいかかることもあります。

硝子体手術であれば、手術中も術後もほとんど痛むことはありません。


福岡で白内障手術、硝子体手術なら
粕屋町の川原眼科へ。

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